基本でない土地は森である

緑マナは出ない

【デッキ紹介】G・ボールパーク

冬のひだまりが事の外暖かく感じられる寒冷の候、いかがお過ごしでしょうか。

師走が目前に迫り現実のゴキブリをあまり見かけなくなったにも関わらず、遊戯王では《増殖するG》が鳴りを潜めるどころか《応戦するG》まで飛び交う始末。

宇宙一ゴキブリが強いと揶揄されるカードゲーム、遊戯王。ではゴキブリを主軸にデッキを組んだらどうなるのか?

今回はそんなゴキブリデッキを紹介しようと思います。

 

【G・ボールパーク(2020.10制限適用)

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主な動き

このデッキは《究極変異態・インセクト女王/Metamorphosed Insect Queenと2体の《ブロック・スパイダー/Block Spider》を並べることを目的としています。

《究極変異態・インセクト女王》は場に自身以外の昆虫がいると、自身を含めた自軍の昆虫すべてに「相手の効果で破壊されず、相手の効果の対象にならない」という耐性を付与します。

《ブロック・スパイダー》は2体並ぶと昆虫族への攻撃を封じます。昆虫限定の切り込みロックですね。

特殊召喚成功時に同名を山から呼べるので2体揃えるのはとても簡単です。

つまりこの3体が場に並ぶと「自分フィールドの昆虫族は相手の攻撃・効果の対象にならず、相手の効果で破壊されない」というえげつない切り込みロックが完成します。

 基本的にこの盤面を成立させることを優先して動くので、これが敷けるなら《G・ボールパークはなくても大丈夫だったりします。

なのでデッキ名は正確には【G・ボールパークというよりかは【究極変異態・インセクト女王活用昆虫族デッキ】といったところでしょうか。(KONAMIネーミング)

 

ロックを主軸とした戦法をとる都合上、必然的に持久戦を目的とした構築となります。

《G・ボールパークの威力に着目した短期決戦型の構築をお探しなら、こちらの方の構築をぜひご覧ください。

自分が最も信頼している昆虫族使いの方のブログです。


サンプルレシピと採用理由

冒頭でも貼りましたがもう一度デッキの画像を貼ります。

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【メインデッキ】

ゴキボール ×3

ゴキポール ×3

増殖するG ×3

究極変異態・インセクト女王 ×1

パラレルエクシード ×3

アーティファクト-デスサイズ ×2

応戦するG ×2

ブロック・スパイダー ×2

粘糸壊獣クモグス ×1

共振虫 ×1

寄生虫パラノイド ×1

レッグル ×1

楽天禍カルクラグラ ×1

灰流うらら ×1

G・ボールパーク ×3

コズミック・サイクロン ×2

禁じられた一滴 ×1

抹殺の指名者 ×2

墓穴の指名者 ×1

おろかな埋葬 ×1

テラ・フォーミング ×1

アーティファクトの神智 ×3

無限泡影 ×1

一族の結集 ×2

天龍雪獄 ×2

メタバース ×1

 

エクストラデッキ

甲虫装機ピコファレーナ ×3

熾天蝶 ×2

崔嵬の地霊使いアウス ×2

転生炎獣アルミラージ ×2

リンク・スパイダー ×1

アクセスコード・トーカー ×1

双穹の騎士アストラム ×1

I:Pマスカレーナ ×1

No.41泥酔魔獣バグースカ ×1

アロメルスの蟲惑魔 ×1

 

上から順に採用理由を解説していきます。

 

メインデッキのカードについて

《ゴキボール/Gokibore》

《G・ボールパークでの特殊召喚先と《ゴキポール》の弾丸です。

不用意に《ゴキポール》を突いた《閃刀姫-レイ》《教導の聖女エクレシア》を爆破して相手のテンポを狂わせることができます。

攻撃力では圧倒的に《G戦隊シャインブラック》に劣りますが、このデッキはライフよりボードのアドバンテージを重視しているのでこちらを採用しています。

攻撃力1200帯にも競合相手は複数いますが、それらの不採用理由は後述します。

《G・ボールパークとの兼ね合いから3枚採用です。

 

《ゴキポール/Gokipole》

これ1枚でサーチ、特殊召喚、除去をこなせる最強の昆虫族です。

基本的には楽天禍カルクラグラ》《G・ボールパークと合わせた邀撃用の札として使用します。

ダメージステップに発動した楽天禍カルクラグラ》で落とすと、《灰流うらら》《墓穴の指名者》を気にせず安全にサーチか除去を放てます。

自分のモンスターが攻撃されたときに《G・ボールパークでこのカードを落とし攻撃モンスターを除去すると、戦闘破壊確定前に攻撃モンスターが消えたので自分のモンスターは生き残るなんて芸を披露することもできます。

攻撃力1000なので通常召喚して《転生炎獣アルミラージ》に変換しサーチ、あるいは除去を放ちつつ《崔嵬の地霊使いアウス》を召喚したりもできます。

使いまわしがききますが、腐る場面が終盤しかなく、序盤のうちから回収が追いつかない速度で消費することもあるため、3枚採用です。

 

《増殖するG/Maxx "C"》

代表的な手札誘発の1枚です。相手がモンスターを特殊召喚するたびにカードを引くことができ、相手が展開系デッキであれば莫大なハンドアドバンテージを得ることができます。

昆虫族は《応戦するG》などで容易にこのカードにアクセスでき、また使いまわすこともできるため普通のデッキより発動する機会が多く、やろうと思えば毎ターンこのカードを構える動きもできます。

このデッキはキーカードの《G・ボールパークをどれだけ早く手札に加えられるかが分水嶺となります。

なので他の妨害を握っている場合はそちらを先に使い、相手のケア札を消費させてからこのカードの発動を狙いましょう。

必須級のカードのため3枚採用です。

 

《究極変異態・インセクト女王/Metamorphosed Insect Queen

このデッキの切り札です。

最上級の昆虫族なので《共振虫》に対応しており、比較的容易にサーチすることができます。

フィールドに他の昆虫族が存在するとき、自軍の昆虫族すべてに強固な耐性を付与します。

この「フィールドに他の昆虫族が存在するとき」というのは自分の場でなくても構わないので、相手に昆虫族の壊獣を送りつけても機能します。

前述の通り、このデッキはこのカードと2枚の《ブロック・スパイダー》を揃えることを目的として動いていきます。

除外されたときが怖いですが、手札で被ったときが非常に弱く、通常召喚することもできないため、1枚のみの採用です。

 

《パラレルエクシード/Parallel eXceed》

昆虫族ではありませんが強力なカードです。

リンク召喚時に自身と同名をレベル4として特殊召喚し、ランク4のエクシーズ召喚に繋げます。

序盤に引いていれば《No.41泥酔魔獣バグースカ》を召喚し妨害、中盤に引けば《アロメルスの蟲惑魔》《応戦するG》などを蘇生しリソースを確保するなど、活躍する場面は多岐に渡ります。

召喚のトリガーは《転生炎獣アルミラージ》が担うことが多く、《No.41泥酔魔獣バグースカ》と組み合わせれば、過信は禁物ですがそこそこ迷惑な場になります。

2枚採用の場合、被って引くとただの死に札になってしまうため、3枚採用です。

 

アーティファクト-デスサイズ/Artifact Scythe》

魔法扱いで場に伏せることができるモンスターです。

伏せているときに破壊されると自身を特殊召喚する効果、相手ターン中に特殊召喚するとそのターン中相手のエクストラデッキからの特殊召喚を封じる効果があります。

エクストラデッキに触るデッキが多い昨今、この効果が決まれば大抵のデッキは沈黙するため、非常に有力な妨害と言えます。

単体で機能できる札ではなく、手札に来た場合は相手が破壊してくれることを願うしかありませんが、《コズミック・サイクロン》が蔓延る現代ではそれも難しくなっています。

基本的にはアーティファクトの神智》での特殊召喚を狙いましょう。

手札に来て嬉しいカードではなく、上述の理由から2枚の採用です。

 

《応戦するG/Retaliating "C"》

《死者蘇生》《融合》などのモンスターを特殊召喚する魔法に対応して唐突に飛来する、生きた《マクロコスモス》です。

以前はそうでもありませんでしたが、現環境は《黒き覚醒のエルドリクシル《影依融合》をはじめとしたモンスターを特殊召喚する魔法が多く見受けられるため、特殊召喚効果を使用する機会も増えました。

自身の死亡時にデッキから同名以外の攻撃力1500以下の地属性・昆虫族、つまり《増殖するG》を手札に加える効果も備えています。

被りが弱い、使いまわせる、除外効果が下手をすれば自分の首を絞めかねないなどの理由から、メインデッキでは2枚の採用です。

 

《ブロック・スパイダー/Block Spider》

特殊召喚成功時にデッキから同名を展開する効果を持ち、2体並べることで昆虫族への攻撃を封じることができます。

攻撃力1500以下の地属性・昆虫族なので《応戦するG》に対応し、レベル4以下であるため《G・ボールパークで墓地へ送ることもできます。

特殊召喚手段としては《熾天蝶》《一族の結集》が挙げられます。

再三書いてきましたが、このカードと《究極変異態・インセクト女王》を並べることを第一に動いていきます。

3枚態勢は小回りが利く動きが可能になりますが、その分事故が起きやすく、2枚でも充分のため、2枚採用です。

 

《粘糸壊獣クモグス/Kumongous, the Sticky String Kaiju》

最強の除去です。どんな強力な耐性を持っていようが問答無用で踏み潰します。

先攻1ターン目以外のあらゆる場面で仕事をし、閃刀姫対面であればこのカードを送りつけるだけでほぼすべての閃刀魔法を腐らせることができます。

《共振虫》でサーチできる、使いまわせるなどの理由から、メインデッキでは1枚のみの採用です。

 

《共振虫/Resonance Insect》

フィールドから墓地に送られるとデッキから上級昆虫族を手札に加えます。

召喚することはあまりなく、基本的には《甲虫装機ピコファレーナ》を経由して墓地に送る運用をします。

除外することで昆虫族限定のおろかな埋葬になりますが、このデッキではこちらの効果はまったく使いません。

被りが弱く、使いまわせるので1枚のみの採用です。

 

寄生虫パラノイド/Parasite Paranoid》

一応手札誘発です。手札から装備カードとなり、装備モンスターの種族を昆虫族に変更します。

たとえば相手の《水晶機巧-ハリファイバー》→機械族チューナーの展開にこのカードをぶつけ《幻獣機アウローラドンのリンク召喚を防いだり、下級サイバース族や雷族に張り付けて《転生炎獣ベイルリンクス》《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の召喚を邪魔したりできます。

また、装備モンスターが発動した昆虫族を対象とする効果を無効にできるため、《トロイメア・ユニコーンなどの効果も止められます。

上記の効果はあくまでおまけであり、このデッキでは2つ目の効果を主に使用します。

装備状態のこのカードが墓地に送られると手札の最上級昆虫族を召喚できるため、《究極変異態・インセクト女王》は主にこのカードの効果で出すことになります。

被りが弱いため1枚のみの採用です。

 

《レッグル/Leghul》

遊戯王には「テキストがシンプルなカードは強い」という通念があります。

このカードもテキストが短いカードの1つで、効果は「このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。」の1行のみ。

しかし上述のロックと合わせると「相手の攻撃・効果の対象にならず、相手の効果で破壊されないモンスターが、毎ターン直接攻撃を仕掛ける」となるわけです。

ただし攻撃力はたったの300と心許ないですが、後で紹介する《甲虫装機ピコファレーナ》は昆虫族の攻撃力を500上げる効果を持っています。

つまり毎ターン《甲虫装機ピコファレーナ》を召喚し続けると、このカードの攻撃力は500ずつ上昇していきます。

このデッキの必殺の布陣は《究極変異態・インセクト女王》、2体の《ブロック・スパイダー》、そしてこの《レッグル》を揃えることで完成します。

なお自爆特攻で起動させがちな《G・ボールパークを、不用意に相手モンスターに触れず、こちらに損害を出さずに起動できるというメリットもあります。

盤面が整うと非常に強力なカードですが、被りが弱く、《応戦するG》でサーチできるため、1枚のみの採用です。

 

楽天禍カルクラグラ/Cataclysmic Crusted Calcifida》

 地属性モンスターの破壊に対応して召喚できる、生きたおろかな埋葬です。

デッキに触る効果のため《灰流うらら》に被弾しますが、ダメージステップであれば関係なく着地でき、そのまま《ゴキポール》に繋げてサーチや除去を行えます。

守備力200なので《崔嵬の地霊使いアウス》でサーチでき、天使族なので《一族の結集》の対象にすることで、使い終わったアーティファクト-デスサイズ》をもう一度特殊召喚するという挙動もできます。

現在は枠の都合で1枚のみの採用ですが、非常に強力なカードなので数を増やしてみてもいいかもしれません。

 

《灰流うらら/Ash Blossom & Joyous Spring》

現代遊戯王のプレイヤーなら一度は被弾したことがあるだろう代表的な手札誘発です。

デッキからのサーチ、リクルートを行わないデッキはほぼ存在せず、刺さらないデッキはまずないと言ってもいいでしょう。

ただこのデッキは一発止めたところで返しのターンに相手を殺せるほどの展開ができるわけでもなく、《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》で止められることも多いので、現在は思い切って枚数を削っています。

前述のデコイを兼ねた《抹殺の指名者》用として1枚のみの採用です。

 

《G・ボールパーク/Giant Ballpark》

昆虫族が誇る最強の展開札です。

戦闘を介する必要があり、デッキのスロットを3枠通常モンスターに割かなければならないなど不便な面はありますが、これ1枚で一気に昆虫を3体も展開でき、不便さに見合った破格の性能を備えています。

フィールド魔法なので維持することは難しいですが、そもそも何発も使うような効果ではなく、一発通れば充分なので、使い捨ての札と考えていきましょう。

必須レベルなので3枚採用です。

 

《コズミック・サイクロン/Cosmic Cyclone》

普通に使う用と《抹殺の指名者》用で2枚の採用です。

《サイクロン》であればアーティファクト-ロンギヌス》に引っかからず、アーティファクト-デスサイズ》を自分で起動できるため、ここは要検討です。

 

《禁じられた一滴/Forbidden Droplet》

相手モンスターの効果を対象に取らず無効にするカードです。

手札に来た《ゴキポール》を切りつつ妨害を放つことができますが、やはり《抹殺の指名者》用としての採用が一番大きな理由でしょうか。

《究極変異態・インセクト女王》は対象を取らない効果に対しては無力なため、このカードで効果を無効にされてしまうと布陣が一気に瓦解してしまいます。

コストに魔法を切られるとどうしようもありませんが、ないよりはマシだし自分でも使いたいので、《抹殺の指名者》用も兼ねて1枚の採用です。

 

《抹殺の指名者》

デッキから宣言したカードを除外することで、そのターン中除外したカードと同名のカードの効果を無効にします。

止めたいカードがデッキに眠っている必要がありますが、《墓穴の指名者》では触れない《コズミック・サイクロン》《禁じられた一滴》を止めることができます。

またこのデッキの性質上、相手の《増殖するG》に対して絶対に《墓穴の指名者》を使いたくないため、こちらの比率を多めにしています。

《墓穴の指名者》と散らすために2枚採用です。

 

《墓穴の指名者/Called by the Grave》

無効効果は次のターンまでと長めですが、《増殖するG》には使いたくないこと、止めたいカードが《抹殺の指名者》でしか触れないものに集中していることから、前述の通り比率はあちらが多めです。

《抹殺の指名者》と散らすために1枚採用です。

 

おろかな埋葬/Foolish Burial》

《ゴキポール》《ブロック・スパイダー》を落として場を固める準備を整えていきましょう。

制限カードのため1枚のみ採用。

 

《テラ・フォーミング/Terraforming》

4枚目の《G・ボールパークです。

あと5枚くらい積みたいけど制限カードのため1枚のみ採用。

 

アーティファクトの神智/Artifact Sanctum》

最強の妨害です。

アーティファクト-デスサイズ》を繰り出し相手の展開を止め、相手が動いてこないうちにこちらの盤面を整えていきましょう。

サイドチェンジ後であればアーティファクト-ロンギヌス》なども特殊召喚の択に入ります。

破壊されると場のカードを1枚破壊できるのでブラフとしても期待できます。

メインの妨害として考えているため3枚採用です。

 

《無限泡影/Infinite Impermanence》

手札から発動できる罠です。先手でも後手でも強く使えます。

《抹殺の指名者》用を兼ねて1枚の採用です。

 

《一族の結集/Super Team Buddy Force Unite!》

場のモンスターを対象とし、それと種族が同じでカード名が違うモンスターを手札・墓地から特殊召喚します。

特殊召喚するモンスターは対象を取らないので、《墓穴の指名者》などで本命が除外されても別のモンスターを選ぶことができます。

昆虫族なら色々、天使族ならアーティファクト-デスサイズ》、サイバース族なら《パラレルエクシード》など、特殊召喚して強いモンスターはいっぱいいるので臨機応変に使い分けていきましょう。

また破壊時にデッキから同名カードを伏せる効果を持っているので、こちらもブラフとして添えたい1枚です。

初手で被ったときが弱いので2枚採用です。

 

《天龍雪獄/Ice Dragon's Prison》

墓地にいる《黄金卿エルドリッチ》を奪ったりそのままもう1体道連れにしたりと、できることが非常に多い妨害です。

最近のデッキはだいたい種族が統一されているのでほぼ確実に2体とも除外でき、長期戦を見据えるなら相手のリソースは少しでも剥いでおきたいので、1枚で2枚も持っていけるこのカードは非常に強力です。

奪ったモンスターを除外するかどうかは任意なので、そのまま残してリンク素材にすることもできます。

所持枚数の都合で2枚の採用です。

 

メタバース/Metaverse》

罠版《テラ・フォーミング》ですが、このカードの最も優れたところはフィールド魔法を直接発動できる点です。

相手の攻撃に合わせて発動し《G・ボールパークをくらわせてやりましょう。

10億枚くらい入れたいほど強力なカードですが、残念ながら制限カードのため1枚のみ採用です。

 

エクストラデッキのカードについて

《甲虫装機 ピコファレーナ/Inzektor Picofalena》

このデッキのメインエンジンです。リソースの供給と回復を一手に担います。

リンク召喚成功時に自身以外の昆虫にデッキの昆虫を装備する効果を持ち、《応戦するG》《共振虫》などのサーチ効果持ちを直接張り付け、その後装備モンスターとリンク召喚を行う流れが基本的な動きになります。

墓地の昆虫族を3体デッキに戻し1枚ドローする効果もあるため、《G・ボールパーク用の通常モンスターをデッキに戻したり、使い終わった1体目2体目を戻して再度リンク召喚を狙うこともできます。

このサイクルは1枚ではできず、2枚態勢も1枚が除外されると崩壊するので、3枚採用しています。

 

《熾天蝶/Seraphim Papillion》

カウンターを消費することで、墓地の下級昆虫族を対象を取らず特殊召喚する効果を持っています。

素材に昆虫族がいないとカウンターが乗らず、おまけに召喚したターンは効果を使えないので、相手の展開に合わせて蘇生するモンスターを選んでいきます。

《甲虫装機ピコファレーナ》《ブロック・スパイダー》を装備させてこのカードを召喚し、次のターンに《ブロック・スパイダー》を蘇生することで一応攻撃のロックは成立します。

こちらも《甲虫装機ピコファレーナ》で回収できますが、除外されたときが怖いので2枚採用です。

 

《崔嵬の地霊使いアウス/Aussa the Earth Charmer, Immovable》

地属性を含むモンスター2体という緩めな召喚条件で出せるリンクモンスターです。

相手の墓地の地属性を特殊召喚する効果を持ち、相手の《増殖するG》を奪って《熾天蝶》に繋ぐ動きをよく行うことになります

地属性であれば何でも奪えるので、相手が《ダイナレスラー・パンクラトプス》を使っていればとても気持ちよくなれます。

破壊時に守備力1500以下の地属性をデッキから手札に加える効果もあり、このデッキのだいたいのモンスターにアクセスできます。

1枚では少なく、3枚は多く感じたため、2枚採用しています。

 

《転生炎獣アルミラージ/Salamangreat Almiraj》

通常召喚した攻撃力1000以下のモンスター1体を素材に召喚できるモンスターです。

《ゴキポール》《共振虫》の効果をすぐ使うために入れています。

枠の都合で2枚採用です。

 

《リンク・スパイダー/Link Spider》

通常モンスター1体を素材に召喚できるリンクモンスターです。

《ゴキボール》は攻撃力1200なので《転生炎獣アルミラージ》にはなれませんが、このカードに変換することで《パラレルエクシード》を誘発できます。

場のモンスターの数を変えずに《ゴキボール》に装備した昆虫を剥がしたい場面などでも活躍します。

それほど多く使うというわけでもないので1枚のみ採用です。

 

《アクセスコード・トーカー/Accesscode Talker》

テキストに「お前を殺す」って書いてある最強カードです。

このデッキは闇・地・風・炎を主に使うのでだいたい4発のアクセス・インテグレーションを放てます。

素材の組み合わせは《熾天蝶》+何かのパターンが一番多いと思いますが、ロックを崩して勝負を決めにいく場合もあります。

このカードを出すと盤面が崩れ墓地リソースを一気に消費する上に、もしトドメを刺せなかった場合ジリ貧になること間違いなしなので、使いどころはしっかり見定めましょう。

 

《双穹の騎士アストラム/Mekk-Knight Crusadia Avramax》

対象にならず、このカードにしか攻撃できなくなり、特殊召喚されたモンスターとのバトルは絶対に勝つ化け物。

《I:Pマスカレーナ》の耐性を付与して出すことが最も多く、ロック完成まで時間を稼いでくれます。

 

《I:Pマスカレーナ/I:P Masquerena》

相手ターンにリンク召喚できる効果を持っていますが、このデッキではほぼ使わず、前述の通り《双穹の騎士アストラム》に耐性を与えるのが主な役割となります。

 

《No.41 泥酔魔獣バグースカ/Number 41: Bagooska the Terribly Tired Tapir》

守備表示でいると盤面の全てのモンスターを守備表示にし、守備モンスターが発動した効果を無効にするという恐るべき効果を持っています。

リンクモンスターには無力ですが、だいたいのデッキはリンクモンスターを召喚する前に何かしらの下級で展開するので、多少の足止めにはなるのではないかと。

地属性なので役割が終われば《崔嵬の地霊使いアウス》の素材にしてしまいましょう。

 

《アロメルスの蟲惑魔/Traptrix Allomerus》

《応戦するG》《共振虫》を蘇生し、何かしらのリンク素材にするために使います。

序盤ではまず使わず、場と墓地が暖まってきた中盤以降に出すことが多いです。

正直ここは自由枠です。

 

不採用カードについて

この手のデッキで採用されるカードで採用しなかったカードについての解説です。

 

《G戦隊 シャインブラック/Shiny Black "C" Squadder》

前述の通りこのデッキはライフよりボードアドバンテージを優先し、《ゴキポール》で相手のテンポを崩すことを目的としているので、この型では採用を見送っています。

速攻型ならめっちゃ強いです。

 

《カマキラー/Kamakiriman》

《ゴキポール》特殊召喚できる最も攻撃力が低いモンスターですが、攻撃力が1150のモンスターなんて環境には存在しないので、こちらより攻撃力が50高い《ゴキボール》を採用しています。

 

《ビック・アント/Big Insect》

《ゴキボール》よりも守備力が100高く《閃刀姫-レイ》との戦闘でも破壊されませんが、楽天禍カルクラグラ》の登場で戦闘破壊されることがメリットになったため、お役御免となりました。

 

《吸血ノミ/Giant Flea》

攻撃力が1500と《ゴキポール》《閃刀姫-レイ》を狩れる数値であり、守備力も1200と低めなものの、自爆特攻による《G・ボールパークの起動を狙いづらくなるため不採用です。

 

《キラー・ビー/Killer Needle》

風属性なので《ゴキポール》《転生炎獣アルミラージ》《ゴキボール》《崔嵬の地霊使いアウス》の動きができないため不採用です。

ちなみに風属性軸だと《G・ボールパークでこのカードを展開し《ハーピィ・コンダクター》《王神鳥シムルグ》に繋げ、昆虫2体で《ユニオン・キャリアー》を作ることで無限巨神鳥をすることができます。

 

《デビルドーザー/Doom Dozer》

《共振虫》からサーチでき、それを除外することで②の効果を使うことができるものの、ただの打点が欲しい場面が存在しない上、昆虫を2体失うのは結構な痛手なので不採用です。

 

ジャイアント・ワーム/Aztekipede, the Worm Warrior》

《ゴキポール》でサーチできるものの、盤面に虫を出すだけなら除去も打てる通常モンスターでよく、初手に来ると弱く、虫を1体失う割に得られるリターンが少ないため不採用です。

 

《超装甲兵器ロボ ブラックアイアンG/Super Armored Robot Armed Black Iron "C"》

装備カードを剥がすことでその攻撃力以上の相手モンスターを全て破壊するという非常に強力な効果を持っています。

しかし《G・ボールパークのために通常モンスターは絶対にデッキに1体は必要なので3体も残すことはありえず、召喚に必要な同名昆虫族3体が墓地に揃う機会がないので不採用です。

 

《地縛神 Uru/Earthbound Immortal Uru》

攻撃力3000のダイレクトアタッカーで《究極変異態・インセクト女王》と合わせれば非常に強力な耐性を得られるものの、フィールド魔法が存在しなければ自壊するという点がどうしても無視できず不採用です。

 

《甲虫装機 ギガマンティス/Inzektor Giga-Mantis》

以前は採用しており、《レッグル》に装備して攻撃力2900のダイレクトアタッカーにしていましたが、盤面が整っていないときに素引きすると非常に困ることが多かったので、今回は泣く泣く不採用にしています。

 

《怪粉壊獣ガダーラ/Gadarla, the Mystery Dust Kaiju》

昆虫族の壊獣モンスターですが《粘糸壊獣クモグスと違い風属性で、攻撃力もあちあより300高く、どうせ送りつけるなら攻撃力が低いほうがいいため不採用です。

 

《B・F-毒針のニードル/Battlewasp - Sting the Poison》

1枚で《水晶機巧-ハリファイバー》《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》を立てたりできる強力なカードですが、妨害の受け皿になりやすく通った試しがないため、《B・F-必中のピン》《B・F-早撃ちのアルバレスト》と共に採用を見送っています。

 

《トリオンの蟲惑魔/Traptrix Myrmeleo》

落とし穴と一緒に積む枠がないため不採用です。

 

《レスキューラビット/Rescue Rabbit》

《灰流うらら》で破産するので不採用です。

 

《究極完全態・グレート・モス/Perfectly Ultimate Great Moth》

逆に採用する理由教えてくれ。

 

《金満で謙虚な壺》

エクストラ6枚と引き換えにトップを6枚見られる《強欲で謙虚な壺》です。

キーカードである《G・ボールパークをいち早く引き込める確率が高まる点は魅力的ではありますが、このデッキはエクストラデッキをフル活用する上に、このカードを使ったターン《甲虫装機ピコファレーナ》の回収効果が使えなくなるので相性が悪く、採用を見送っています。

 

《冥王結界波/Dark Ruler No More》

使ったターン《G・ボールパークが紙切れになるので不採用です。

 

《終焉の地/Demise of the Land》

個人的に信用していないカードなので不採用です。

ただメタバースが準制限になれば《魔鍾洞》と共に採用する予定ではあります。

 

《超進化の繭/Cocoon of Ultra Evolution》

寄生虫パラノイド》を装備した相手モンスターを生贄に捧げることで、好きな昆虫をデッキから呼べるという強力なカードです。

しかし噛み合い札という側面が強く、初手で引いてしまうと何もできないため今回は採用していません。

 

《ワン・フォー・ワン/One for One》

以前は採用していましたが、このカードで出しておいしいモンスターが《ブロック・スパイダー》しかおらず、制限カードに指定され序盤に引き込むことが難しくなったため、お役御免となりました。

 

《大樹海/Verdant Sanctuary》

昆虫族の被破壊時にそのモンスターと同じレベルのモンスターをサーチする、ターン制限がない効果を持っています。

しかしサーチしたところで旨みのあるモンスターがあまりいないため、この構築では不採用です。

 

《Ai打ち/TA.I. Strike》

最強カードです。《G・ボールパークと合わせると相手に大ダメージを与えつつ後続を3体も用意する札になります。

枠の都合で今回は採用を見送りましたが、余裕ができれば組み込みたい1枚です。

 

《虫忍 ハガクレミノ》

リンク先のモンスターが破壊されると手札・墓地から下級昆虫族を呼び出す優秀な効果を備えています。

ですが呼び出したモンスターは場を離れると除外され、全ての昆虫を意地でも使いまわすという当デッキの方針と相性が悪く、採用を見送りました。

 

《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング/Number 3: Cicada King》

ランク3を立てる場面がないため不採用です。

 

警衛バリケイドベルグ/Barricadeborg Blocker》

手札を捨てることでフィールド魔法を回収する効果と、場に存在する限りフィールド魔法に効果破壊耐性を与える効果を持っています。

しかしフィールド魔法の回収効果はエンドフェイズと極めて遅く、効果破壊耐性も《コズミック・サイクロン》が飛び交う現代ではあまり信用できないため、不採用です。

 

おわりに

各対面のプレイングなどは暇なときにでも書いていこうと思います。とは言っても目指す盤面は変わりませんが。

昆虫族のカードプールは闇より深く、採用する通常モンスター1枚とってみても幅広い可能性が存在します。

みなさんもぜひ自分だけの最強の昆虫族デッキを組み上げてみてください。

 

ここまでお付き合いありがとうございました。

わからないことや聞きたいことなどあれば気軽にTwitterのほうまでお願いします。

 

 

 

 

 

 

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